2015年12月09日の毎日新聞に、当院長の記事が掲載されました!

内容については下記をお読みください。

昨今のむし歯治療のお話です。
一昔前のむし歯治療といえば、むし歯になっているところは全て取り除くことを前提とし、修復物を早期に脱落させず壊さないよう、いかに修復物を長持ちさせるかを重点に考え、むし歯菌により細菌感染されているエナメル質、象牙質の確実な除去、ならびに修復物の保持のために健全な部分をかなり削りとっていました。

現在ではむし歯でも初期状態で損失していないエナメル質及び象牙質は治癒することが認められています。
むし歯の進行についての解明が進むとともに、接着性修復材料の発達によってミニマルインターベンション(MI、最小限の侵襲によるむし歯治療)が提唱されております。
むし歯周辺の健全な脂質は極力削らず、歯科用修復材を充填する治療方法です。
加えて歯科診療所でのむし歯治療だけではコントロールできない部分も重要視されており、新たにむし歯菌の削減のみならず、感染予防や糖質の摂取削減などもMIの中に含められ、フッ素塗布などのむし歯予防や定期検診などの点も重要視されています。

また、タービンと呼ばれる高速回転切削器具に代わり、歯科用レーザーによるむし歯治療が可能となりました。
これは、回転切削器具と比べて深いな音や振動おが少ないことが大きな特徴です。
適用症例は限られますが、今までこの不快音などで歯科診療所に行きにくかった方には朗報です。

いずれにしろ、自分にあった、かかりつけ歯科医を探し、まずは歯科検診を受け、MI治療を行い、その後は定期的な健診とフッ素などを利用したむし歯予防を継続的にされることをおすすめします。(府歯科医師会学術部)

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